6倍相当クローズアップ撮影 レンズテスト [テスト]
デジタルカメラでクローズアップマクロ撮影を始めて、レンズを改めてテストしてみました。
等倍撮影まではマクロレンズで十分な結果が出ているのは以前からわかっていましたので、今回はセンサー面で6倍相当のクローズアップをしたさいのレンズを評価してみました。
カメラのセンサーサイズがAPSサイズですので長辺方向が4ミリになるように撮影しました。
使用したレンズ
上段 左上 NIKON NIKKOR 24mm F2 リバースにしてベローズを使用
中 OLYMPUS ZUIKO MC Macro 38mmF3.5 ベローズを使用
左 Rodenstock RODAGON 50mmF5.6 リバースにしてベローズを使用
下段 左 OLYMPUS M6 012 ベローズを使用
右 UNION coated M5X n. A O10 T.L 170 ベローズを使用
簡単にレンズの説明をします
NIKKOR 24mm F2 広角レンズで反転して取付けることでクローズアップ撮影が手軽に行うことができる
OLYMPUS ZUIKO MC Macro 38mmF3.5 このレンズはクローズアップ専用につくられており、推奨撮影倍率1.8~6倍
Rodenstock RODAGON 50mmF5.6 引き伸ばしレンズ 等倍以上の撮影を行うため今回はリバースにして使用
OLYMPUS M6 012 顕微鏡用の対物レンズ
UNION coated M5X n. A O10 T.L 170 顕微鏡用の対物レンズ
カメラで撮影した範囲
青緑の四角は1ミリの方眼で真ん中に見えるスケールは、1ミリサイズで最小メモリは、0.01ミリになります。
細かい解像力を確認するために便利そうなので今回購入してみました。
対物ミクロメーターといいます
絞りも変化させてテストしてみたところ、F5.6からF8くらいまでが最良でF11になりますと全体に像があまくなってしまいます
ZUIKO MC Macro 38mmF3.5
全体的に非常にバランスがよくコントラストもある
さすがにマクロ(ミクロ)専用レンズ
OLYMPUS M6 012
顕微鏡用の対物レンズで解像感はあるが、拡大してみると色収差がわずかに感じられる
UNION coated M5X n. A O10 T.L 170
顕微鏡用の対物レンズ
センター部分の解像力コントラストは申し分内がはじが甘くなる
レンズと被写体の距離が狭すぎて光をうまく当てることができません
中心部分はよいのに立体物の撮影にはつらいです
Rodenstock RODAGON 50mmF5.6
今まではこのレンズを使用し撮影してきましたが(フィルムの頃)コントラストが低く全体が甘く見える。
NIKKOR 24mm F2 撮影倍率が低く5倍相当
リバース撮影には広角レンズがよいといれれ、一般的な撮影方法
最近のレンズをためしてみたいがオートフォーカスレンズは絞りのコントロールができないため、試行錯誤中です。
等倍を超える撮影テストを行ってみましたが、私の持ち物の中で6倍までの撮影ではZUIKO MC Macro 38mmF3.5がよいと思いました。
なぜか探してみると、6倍から10倍程度の倍率撮影できるレンズが今は手に入りません。昔のレンズを探すしか方法がないのか、こういう倍率の撮影ニーズが少ないためメーカーが作ってくれないのははわかりません。以前はたくさんRMSマウントのレンズがあったのに。
ここまで拡大すると手前から奥までピントが来ませんので今回も被写界深度合成を行いました
菊の花が咲いてきましたので、テスト撮影約6倍相当
今回は5枚撮影して被写界深度合成をしました。
絞りはF8 これ以上絞ると全体に甘くなりますので注意。
どこまで絞れるかは、撮影倍率とレンズによって変わりますのでチェスとしておく必要があります。
6倍でのテストではF11ではボケてきました。どのレンズでも傾向はおなじでした。
顕微鏡用のレンズは絞りがないですから少し不利になります
一部分のアップ
前回ハイビスカスの撮影ではテストしていなかったため、満足できませんでしたが、ここまでシャープに写ればほぼ満足です。
菊の白い花びらも質感を出すことができました。
またレンズを探そうと思います